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第23回 「自然を受信する庭」エスキース/「西田幾多郎-2(否定の論理-6)」



第23回(2/28)
「自然を受信する庭」エスキース/
建築論「西田幾多郎-2(否定の論理-6)







こんにちは

今回は、第3課題「自然を受信する庭」のエスキース模様をお伝えします


23_少人数


おやおや
何だかいつもと雰囲気が違いますね

最初の頃と比べて塾生が随分と少ないですね


課題ともなると、徐々に、塾生も淘汰されてきます


そもそもこの建築塾は、前田が「将来、日本の建築文化を背負って立つ者たちのためにと始めたものです。

ですから、建築でも手を抜くことはありませんし、それ以前に人としても半端は許されません

この建築塾は、いつもお届けしているように楽しく和気あいあいした面もありますが、同時に厳しい面もあるのです。


でも、それが家族っていうことですよね

そして、ここまで残っている塾生は根性があると思います





さてそんな塾生たちはどんな案を持ってきたのでしょうか




何やらガラスのビー玉が敷き詰められた箱を持ってきた塾生がいました。
この箱は電車の車両だそうです。

彼は、この電車を「装置」として提案していました。


23_竹味1


23_竹味2


23_竹味3

先生は模型を覗く覗く覗く・・・
模型の中の、人の目線で見てみるのです。



中はこんな感じです。

23_竹味4
ギッシリ


この電車という装置に、都市(自然)を受信させるそうです。

23_竹味5

パソコンの中の、都市の動画にビー玉の模型をかざしています。

わくわくしてきますね






今回の課題は、パソコンを使って取組む塾生が多いです。
23_村山1


23_村山2

この「自然を受信する庭」の課題では、どんな現象が起こるのか、実際に見えるということまで示さなくてはなりません

ですので塾生たちは、それぞれがいろんな方法を駆使してシミュレーションしているようです。




皆、他の塾生の作品にも興味深々です。

23_村山3

おや 一人寝ているひとが・・・
いいえ、もちろん寝てなんかいません。たまたま目をつぶってしまっただけです

もしも、居眠りなどしようものなら、冗談ではなくアトリエのスタッフ達の鉄拳がお見舞いされますから





設計演習をしていても、いろいろなお話があります。

こうして、白板にもいろいろなヒントが描かれます。

23_板書


だから、他の塾生の発表時のアドバイスも、みんな真剣に聞き、メモに取り自分の栄養にしてしまうのです
やる気ですね




23_メモ1



23_メモ2



23_身近



さあ、作品が楽しみですね








                      





さて、建築論は幾多郎おじいちゃんについての説明の続きでした。
今回は、「純粋経験というものについてのお話です。

幾多郎おじいちゃんは、

主観(私)と客観(世界)などに未だ分けられていない、もっともっと“純粋なものを哲学のベースにしなくてはいけないよ
そうしないと哲学というものは精密なものにならないよ


と、考えていましたが、それのひとつが「純粋経験というものです。



例えば、「風がざわざわするという経験がありますが、

風を感じた最初の0.1秒目には、「私が感じた」とか、「それは風による」などという思いはなく、
ただ「ざわざわという感触」があるだけです。

確かに、ほんの最初の一瞬の一瞬の気持ちはそうかもしれません。

「私」(自己)にも「風」(他己)にも未だ分割させられていない、「純粋ななにか」こそが「純粋経験と呼ばれるというものでした。



そういえば、コルビュジェの建築に入った時の、
あの、どんな言葉にもできないみたいな、衝撃みたいなものって、
もしかしたら純粋経験に似ているのかな






                         前田紀貞塾 村越千紗









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第22回 一蔵と文太/「西田幾多郎ー1(否定の論理ー5)」



第22回(2/21)
一蔵と文太/
建築論「西田幾多郎ー1(否定の論理ー5)







こんにちは

今回のタイトルは「一蔵(いぞう)と文太(ぶんた)」です

さて、この渋い名前の2人は、一体だれなのでしょうか

実は、アトリエにいる動物たちの名前なのです。

アトリエには、犬の一蔵(いぞう)文鳥の文太(ぶんた)という仲間がいます。

今回は、この仲間たちをご紹介します。




一蔵(いぞう)
22_一蔵と金魚

黒のラブラドールです。雄です。


一蔵は、とっても良い血統の犬らしいです。
この一蔵を除いた残りの兄弟はみんな盲導犬や警察犬として活躍しています。
そんな中、この一蔵だけはオマヌケさんだったようで、あるブリーダーのもとにのんびり暮らしていました。



先生がはじめて一蔵に会ったときは、ガソリンスタンドのはしっこにある檻で丸まっていたそうです。
22_一蔵ちび




一蔵の名前の由来は、「岡田以蔵」から。
だからミドルネームは hitokiri です。



一蔵は、スタッフの中でもかなりの古株
私がはじめてアトリエの敷居を跨いだときには、一蔵はもう歳でした
だから、本当は「一蔵先輩」なのです。




一蔵は、自分のことを人間だと思っているんじゃないかとよく思います。

アトリエが忙しく、みんな徹夜で作業するときは、一蔵一緒に徹夜しています
先生がスタッフに集合をかけると、一蔵も集合してきます。
しかも、みんなが円陣になると、真ん中には行かずに一蔵も輪の一部になるんです。



一蔵先生が大好きです。
先生がトイレに行くとさびしく鳴きます。 クゥ~ン
22_一蔵かなしい
見てください、このさびしい顔



また、強い一面もあります。
大きい犬とのケンカには負けません、あやしい人に吠えるので番犬になります。
宅急便やさんが来るとちゃんと吠えます。
しかし、宅急便やさんの真似をするとスタッフにも吠えるオマヌケさんでもあります。



よく先生の椅子に寄り添っているので、たまに先生が椅子を動かしたときにしっぽを轢かれて叫ぶこともあります。
22_一蔵ぺたー




一蔵はみんなから可愛いがられています。

いつも通路にいるので、仕事中にみんなにかまってもらえます。
スタッフが通路を通るたびに、なでられたり、なぎはらわれたりしています。

時には、いたずらをされることも・・・。
22_農家の一蔵
なんだか、畑でも耕しそうですね



一蔵は、スタッフのマサのことも大好きです
マサにはよくお世話してもらっています。
先生がいないと、マサに寄り添っているのをよく見かけました。
かわいいやつです

22_顔








文太(ぶんた)
22_文太2


文太白い文鳥です。こんな名前だけど、なんとです。

名前の由来は「菅原文太」です。



半年前くらいにアトリエに仲間入りした新顔です

文太は、最初は全然人に慣れず
カゴの扉に手をかけると必ず 「ピ」 と言いました。
たぶん、「やめて!」という意味なんじゃないかなと思います。


でも、徐々に慣れてきて、今では手の上にも乗るようになりました。
いちばん近い席のスタッフ、麻衣に慣ついているようです

水浴びが好きで、朝は水の中に入って羽ばたきバシャバシャやります。
食べ物では、青菜が大好きです。


動き回ったり、首をかしげたり、仕草がとってもかわいい文太です

プルプル文太







まだ仲間入りして間もない文太のエピソードは、これから増えていくことでしょう


こんなふうにアトリエには、犬がいたり、鳥がいたり、バイクがあったり、サーフボードがあったり・・・
いろいろなものが入った、まるでお道具箱のようです。








                      




さて、建築論です

今日からは西田幾多郎です。
幾多郎は「いくたろう」ではなくて「きたろう」と読むようです。

西田幾多郎は、鈴木大拙の後を引き継いで、世界でも独特な思想を作り上げた日本の誇る哲学者の一人です。

西洋の真似をしない禅を基にした哲学思想を作り上げてゆきました。

禅ですから、「己を忘れるという思想が基本にありますが、
幾多郎おじいちゃんが凄いのは、それを禅問答みたいな曖昧で難しいことでなく、私たちが理解しやすい西洋の説明の方法に乗っけてわかりやすく説明してくれようとしたことです。


私たちが受けてきた、明治以降の「近代の教育」は、教科書をはじめとして、ずっと西洋の説明の方法でなされてきました。

西洋の論理では、「A」と「非A」は矛盾していますが東洋の論理では、この2つは矛盾していません
もうそんなところから、私たちの脳味噌は西洋の説明に慣れてしまっているのです。
知らず知らずのうちに、西洋の脳味噌になってしまっているのです。

あるいは、西洋では「矛盾はいけないことですが、東洋では「矛盾が普通です。


日本では、死を以てはじめて生が輝きますし、生の中に平気で死が入り込んできますけれど、
生と死が一緒であることはなかなか近代の西洋の方法ではわかりにくいことです。

だから、幾多郎おじいちゃんは、「だったら君たちが慣れているやり方で説明してあげるよと言ったのだと思います。




最初に、おじいちゃんの一番の美味しい思想である「絶対矛盾的自己同一」の話が出ましたが、「自己とは自己を否定するところにおいて真の自己である」ということでした。

これは、ちょっと大拙おじいちゃんと似ているように思いました。よくわからないけど似てる気がする・・・・・。

違う言いかたをしたら、
「【A】というものは、【非A】というものを通して、本当の【A】になる」
というようなことらしいですが、その否定の論理こそ実は「場所」というものの本質だということです。

「禅の話」なのに「(建築の)場所」と関係あるの

でも、この塾の最初に習った、
「働きとしての場所」
「函数としての場所」
「空(クウ)」

という説明と並べてみると、少しだけ何となくわかるようにも思えます。


超越論的ってことに近いのかなあ・・・・。






                         前田紀貞塾 村越千紗









第21回 第3課題スタート!!/「鈴木大拙-2」



第21回(2/14)
第3課題スタート!!/
建築論「鈴木大拙-2(否定の論理-4)」







こんにちは


いよいよ課題のスタートです
建築塾第1期の最後の課題となりました。


今回の授業では、課題の説明がありました





第1課題の住宅、第2課題のMacショールームと続いて、
締めくくりの課題は、「自然を受信する庭」です。


「え 建築じゃないの」 と、お思いでしょうか


それが違うのです


よくよく聞いてみると、この「自然を受信する庭」とは、のお庭のような「庭」という意味ではないようなのです。

21_家の庭





ここで言う「自然を受信する庭」とは、

「“感知できなかった自然”を感じられるように映し出す装置のことです。


ちょっとむずかしいですね
でも、こんな例を紹介してもらったのです




■ ししおどし

21_ししおどし

日本庭園に、風流な装飾としてよく設置されている「ししおどし」です。

一方を削った竹筒に水を引き入れ、満水になるとその重みで竹の片側が下がって水がこぼれる。
そのときの反動で竹筒が跳ね上がり、竹筒の端が地表の石をたたいてカッコーンと音を出す仕掛けです。


竹でできた装置によって、“水”や“竹”というものを発見できるのです。


つまり、“ししおどし”という「装置」は「水や竹を映し出す庭」ということになるわけですね。

大きな意味での「庭」というものは、「装置(=道具)」であることもあります





なんとなくわかっていただけたでしょうか


だから、「自然を受信する庭」は、建物でも、テーブルでも、車でも、なんでもかまわないのです

必要なのはそれが、自然を再発見する装置になっているということ





ん~、建築塾の締めくくりにふさわしい課題ですね


さあ、第3課題のスタートです








                      







さて建築論です。

今回は、先々週の鈴木大拙おじいちゃんの続きです。


大拙さんの言う悟りとは、
頭の中で考えて結論を出すことなのではなくて、
「ほぼ瞬時に直覚して本質に迫ること
だということです。


今日のお話で感動したのは、
大拙おじいちゃんは、学問の派閥みたいなものを作ることが大嫌いで、権力とかお金に頼ることもしなく、また、どんな地位や名誉にも興味を示さなかった、と聞きました。

そうでありながら、日本の哲学界に凄い影響を残していったと言います・・・・。


これぞ一匹狼ですね
かっこいいなあ~~



大拙おじいちゃんは昭和41年7月12日、96歳で亡くなっていますが
その最期の日、秘書の方から「先生、何かいるものありますかと聞かれて口にした最期の言葉が、

No nothing thank you.

だったそうです。


最後まで自分の人生で無を貫いた人だったんですね。


こういうお話は、とっても大好きです







                         前田紀貞塾 村越千紗




















 

第20回 第2課題「Macintosh ショールーム」作品発表!!



第20回(2/7)
第2課題「Macintosh ショールーム」作品発表!!







こんにちは

今回は、第2課題「Macintosh ショールーム」のプレゼンテーションをお届けします。


まずは、審査員のご紹介です
今回もまたまた、光栄なことに素晴らしいゲストゲストクリティークがお越し下さいました


20_審査員1



右から
山岡晃さん
映画制作総指揮・ゲームデザイナー・ゲームミュージック作曲家です
この世界の第1線でご活躍されている方です
同時にMACHINE HEADのクライアントでもあられます
塾生ひとりひとりの作品にコメントをいただきました


続いて、真ん中
坂野公一さん
第1課題に引き続きが来て下さいました
御存じ坂野さんは、グラフィックデザイン界の第1線でご活躍されています
同時にCELLULOID JAMのクライアントでもあられます
今回も、塾生の作品、プレゼンボードにアドバイスをしてくださいました


最後に左
ご存じ、塾長の前田紀貞です。




蒼々たる顔ぶれで、塾生達の緊張もピークに達し、プレゼンテーションが始まりました
この日のために準備してきたものを、発表時間3分で出し切ります


20_発表1


20_発表2

パネルで発表する塾生や・・・




20_発表PC

パワーポイントで発表する塾生もいます。



前田紀貞塾では、発表形式は「自由」としています。
それは、どんな作戦を立てるか、というのも大事なことだからです
みんながやっていないプレゼンテーションをやってやろうという意気込みが必要
ということです。

(ただ、今回この点に関しては、まだまだみんな同じお決まりのプレゼンテーションでした。次回に期待です




今回のプレゼンテーションでは、
CGなどをパネルに載せてプレゼンテーションする塾生が多く見られました。

それはなぜかというと・・・・
12月にCGソフトの講習があったからでしょう。

みんな習ったらすぐに生かそうというわけですね。
素晴らしいです








こんなふうに、審査員以外にもたくさんの人が発表を聴いています。
スタッフも採点に加わるので、真剣に聴いています。

質疑応答の時間には、鋭い質問もバシバシ飛ばします










さて、今回の作品の中で入賞を果たした上位をご紹介します。





■最優秀賞 竹味佑人

20_竹味_1


20_竹味_2




20_竹味_3



20_竹味_4



20_表彰竹味













■優秀賞 村山理



20_村山_1



20_村山_2




20_村山_3




20_村山_4




20_表彰村山




第1課題の入賞者からメンバーが入れ替わりました。
抜いたり抜かれたり・・・

塾生同士、刺激しあい切磋琢磨しています。

第3課題の賞状は誰のものになるのでしょうか?
楽しみですね







そして
今回はなんと、講評会の他に素晴らしい出来事がありました!!

坂野公一さんが、「レイアウトデザイン講座」をしてくださったのです!!
アトリエスタッフや塾生にレイアウトのコツなどを教えてくださいました

デザイナー仲間には決して公開しないものだそうです
これは大変光栄なことです

ありがとうございました



20_坂野さん講義




20_坂野さん資料


お忙しい中、このような資料まで用意してくださいました




20_坂野さん_sheet1




20_坂野さん_sheet2




20_坂野さん_sheet3


この3枚のレイアウト例は、出がけのわずか30分で作られたそうです
さすがです・・・・








さらに、もうひとつ
山岡晃さんから、貴重なお話を伺うことができました。



20_山岡さん



ご自身の「創作」への心意気などをお話してくださいました。
何を大切にしているのか、などなど・・・
とても熱いお話をきかせていただきました。

建築も「創作」という点では同じであるので、とっても勉強になります。


みんな、一言も聴きもらすまいと熱心メモを取っていました!!


お二方ともご多忙の中、私たちのためにお時間を割いていただき、どうもありがとうございます  








さてさて、その後は恒例の宴です。
本日のメインは「特性チキンカレーです



1時間前は、ライバル同士だった塾生たちも、みんな楽しそうにおしゃべりしています。

20_宴1


20_宴2


20_宴3









ですが、30分もすると・・・





20_寝1



20_寝2



おや、みんな寝てしまいました

塾生たちみんな、今日のために、何日も徹夜をしていたようです。
こうして、塾生たちが課題に全力投球しているということを、とっても嬉しく思います

このあと目覚めた塾生たちは、

「今日は塾生同士で徹夜で麻雀をする約束をしてるんです!!」

といって元気に帰って行きました。

こういう、はちゃめちゃなことができるのも、素敵なことですね

















                         前田紀貞塾 村越千紗












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